直接是正要求を示唆 竹富教科書で文科相


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 【東京】下村博文文部科学相は24日の記者会見で、八重山地区内の教科書問題をめぐり、県教育委員会が文部科学省の指示に従わず竹富町へ是正を要求していないことについて「文科省として独自に考えることもあり得る」と述べ、2014年度開始前の3月までに県が指示に従わなかった場合、同町に直接是正要求することをあらためて示唆した。

 地方自治法に基づく是正要求は、原則として都道府県を通すことになっており、市町村に直接是正要求するには「緊急を要するとき、その他特に必要と認めるとき」の要件を満たさなくてはならない。
 下村氏は竹富町に対して直接是正要求することについて「沖縄の教育委員会側から、文科省の照会に対する返答を踏まえたスタンスが明確にされていない」として、現段階で直ちに竹富町に対して是正要求することは否定した。