沖縄市サッカー場、新たにドラム缶1本


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防護服とマスクを装着して、地中からドラム缶を発掘する環境調査専門業者ら=28日、沖縄市サッカー場

 【沖縄】米軍基地返還跡地にある沖縄市サッカー場からダイオキシン類を含むドラム缶が発見された問題で、沖縄防衛局(武田博史局長)は28日、同サッカー場グラウンド部分から新たにドラム缶1本を発見した。今回を含めて計34本のドラム缶が見つかっている。

 防衛局は28日から、これまでに発見されたドラム缶の発掘、試掘調査を開始した。同日は30ガロン容量とみられる2本のドラム缶を発掘。取り出したドラム缶からは土色の液体が漏れ出したが、石油系燃料などの刺激臭はなかった。
 防衛局から委託を受けた環境調査専門業者らは汚染物質などの分析調査をするため、防護服やマスクを身に着けドラム缶の付着物や缶下部の土壌を採取した。防衛局は2月7日までに残り10本のドラム缶の発掘作業を行う予定だ。
 沖縄防衛局の三沢大輔返還対策課長は「調査分析は、試料採取から1カ月半~2カ月ほどかかる見込みだ。分析後に報告書をまとめて公表する」と話した。