「ホーイ」厄払い 宮古島でサティパロウ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
地域を練り歩く子どもや女性ら=30日、宮古島市上野野原

 【宮古島】宮古島市上野野原の伝統行事「サティパロウ」(里払い)が30日、同集落で行われた。来訪神のパーントゥに扮(ふん)した子どもを先頭に、女性や子どもらが行列をつくって「ホーイホーイ」と声を上げながら集落内を練り歩き、厄を払った。

 サティパロウは毎年旧暦12月最後の丑の日に行う。1993年には国の無形民俗文化財に指定された。
 一行は午後6時ごろ出発。パーントゥに続く子どもたちが太鼓やほら貝を鳴らしてはやした。交差点では女性らが円になって子どもたちを囲み、厄を払った。
 初めてパーントゥに扮した伊藤琉陽(りゅうひ)君=上野小3年=は「ちょっと恥ずかしいけど、楽しかった。頑張って悪魔を払いたい」と話した。