宮古地区中文祭 ミャークフツで発表


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
紙芝居「不法投棄ヤメルンジャー」をユーモアを交え披露する上野中の生徒ら=25日、宮古島市中央公民館

 【宮古島】地域の宝であるミャークフツを次世代に継承しようと「第3回方言お話パフォーマンス大会」が25日、宮古島市中央公民館で開かれた。第19回宮古地区中学校総合文化祭の一環で、市内12中学校から約40人が参加。お話・研究発表、宮古民謡、パフォーマンス・コントの3部門で、各地域の言葉を使って元気に発表した。

 お話・研究発表部門で紙芝居「不法投棄ヤメルンジャー」を発表した上野中1年生、宮古民謡「伊良部トーガニ」を歌った仲間まひるさん(伊良部中1年)、パフォーマンス・コント部門で劇「んなまからぬ福祉介護」を演じた福嶺中1年生には、最高賞に当たる「豊見親賞」が贈られた。
 不法投棄ヤメルンジャーは生徒らが宮古島の不法投棄問題を調べた中で作った紙芝居。「(投棄)やめレッド」「ゴミきイエロー」といったユーモアに富んだキャラクターがごみと闘いながら、不法投棄をなくすようメッセージを発信した。
 んなまからぬ福祉介護では、介護施設入所者のお年寄りと、ミャークフツが理解できない、若い看護士のかみ合わないやりとりを見せ、コミュニケーションできない現状を問題提起した。
 與儀千寿子審査委員長は「地域それぞれの言葉に触れ、心温まる思いがした」と子どもたちの発表を評価した。