2013年求人倍率、過去最高の0.53倍 失業率も改善5.7%


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄労働局が31日発表した2013年の県内の有効求人倍率(季節調整値)は前年比0・13ポイント上昇の0・53倍で、沖縄が日本復帰した1972年以降、89年に並ぶ過去最高値となった。県統計課が同日発表した13年の県内の完全失業率(原数値)は前年比1・1ポイント減の5・7%で95年の5・8%以来、18年ぶりに5%台へと改善した。

 12月の県内の有効求人倍率(季節調整値)は0・61倍で、復帰以降の最高値を更新し、初の0・6倍台を記録した。沖縄労働局の谷直樹局長は「好調な観光関連や個人消費、建設業の受注の伸びなど全体の景気が回復している。今後も堅調に推移することが期待される」と分析した。
 一方、12月の県内完全失業率(原数値)は前年同月比2・1ポイント減の4・5%で4カ月連続で改善した。失業率4%台は、18年ぶりだった6月(4・9%)、10月(同)、11月(4・8%)に続き、13年は4回目となった。
 県雇用政策課の担当者は「高齢化社会を反映して医療・福祉関連の求人が伸び、社会構造上の要因もある。観光業の雇用が増え、消費税増税前の駆け込み需要も影響しているではないか」と分析した。