ドラム缶に「ダウ社」 新たに21本発見 沖縄市サッカー場


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掘り出した白帯状の模様が入ったドラム缶を回収する環境調査専門業者=1月31日、沖縄市サッカー場

 【沖縄】米軍基地返還跡地の沖縄市サッカー場からダイオキシン類を含むドラム缶が見つかった問題で、沖縄防衛局(武田博史局長)は31日、同グラウンドから新たなドラム缶計21本を発見した。ベトナム戦争当時の枯れ葉剤製造大手企業「ダウ・ケミカル」の社名や白帯状の模様が入ったドラム缶が多数見つかった。今回を含めて計83本の缶が見つかっている。

 防衛局は同日、過去に発見した分を含めて、把握している全てのドラム缶を掘り出した。新たな缶は昨年6、7月の発見場所を中心に8~11メートル四方、深さ0・5~1・7メートルの地点で掘り出された。1カ所にまとめて遺棄された可能性が高い。
 31日は55ガロン容量とみられる大型のドラム缶も1本見つかった。同局は1日以降、磁気探査を実施して、新たな缶が他にないか調査を進める。