ヤンバルクイナ輪禍35件 30羽死ぬ 13年事故過去3位


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 環境省那覇自然環境事務所は31日、2013年にヤンバルクイナが交通事故に遭った件数が35件となり、過去最多だった昨年を下回ったと発表した。13年は過去3番目に多く、14年に入って既に2件の事故が発生している。同事務所は「急な飛び出しにも安全に避けることができるよう、スピードを落として運転してほしい」と注意を促した。

 一方、13年は事故を起こした人からの通報が8件と最も多く、早期対応で回復し、放鳥できた事例が増えた。
 13年に発生した35件のうち、死んだのは30件だった。月別に見ると、5月の9件が最も多く、7月に7件、3月に6件発生した。
 一方、13年のケナガネズミの交通事故は15件で、過去最多だった11年の25件を下回るものの、前年の9件より増加した。同事務所は「ケナガネズミの幼獣も道路に出現しており、夜間や早朝の事故に注意が必要だ」と呼び掛けた。