お年寄りを「お・も・て・な・し」 たんぽぽ会、独居者招き交流


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
ボランティアの手作り料理を味わい、余興を楽しむお年寄りたち=南城市つきしろ区公民館

 【南城】南城市つきしろ区ボランティアグループは1月21日、公民館に1人暮らしのお年寄り20人を招き、手料理囲んでの交流会を開いた。お年寄りたちは手作りの料理に舌鼓を打ちながら、ボランティアの温かいもてなしに感激していた。

 新しい年を元気に過ごしてもらおうと企画したのは、同区で福祉活動を推進している「ボランティアサークルたんぽぽ会」(志喜屋和子会長)。同会は1996年に発足して以来、18年にわたって1人暮らしのお年寄り宅を訪問支援してきた。今回、活動を広げ直接みんながそろって懇談できる「お招きたんぽぽゆんたくサロン」の実施となった。
 志喜屋会長ら会員20人余が食材を準備し、公民館で料理作りに取り組んだ。トマトジュースで作ったカステラなど7品を作り、互いにテーブルを囲んで料理を味わいながら懇親。玄米をジューサーにかけて仕上げたドリンクで乾杯した。ボランティアによる「かぎやで風」や手話ダンスが次々披露され、全員で余興を楽しみ新春を共に祝った。
 新城辰夫自治会長は「ボランティアの日ごろの献身的な活動で、お年寄りをはじめ住民を元気づけ地域活性化に大いに役立っている」と称賛した。金城文雄区老人クラブ会長は「みんなが集まることが大事で、毎月あってもいい」と感謝した。
 県老連の役員を務める88歳の山田君子さんは「声を掛け合い、みんなで支え合って元気づけられます。施設に行く必要もなく大変素晴らしい」と笑顔を浮かべた。
(知花幸栄通信員)