“八重山に触れる旅”伝統や文化を体験・学習 旅行社、今春から


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島の幸の詰まったクバの葉弁当を食べる参加者=1月18日、与那国町内

 【与那国】JAL JTAセールス(那覇市山下町)がこの春、新しい八重山観光サービスを提供する。「時を旅する八重山」をテーマに八重山の伝統や文化に直接触れて学ぶことを狙いとした体験・学習型ツアーで、与那国島・西表島・新城島・石垣島の4カ所で行われる。旅行代理店の添乗員らが1月18日、与那国島を訪ね、下見を兼ねて民具作りコース(約2時間)を体験した。

 与那国島では古民家の佐久川家で伝統的な民具作り体験など全3コースが用意された。
 会場の一つの古民家「佐久川家(与那国いとなみネットワーク運営)」は、築約70年で赤瓦の屋根にホウキ目の入った白砂の庭があり、縁側に腰かけると沖縄のゆったりとした時を感じさせてくれる。
 民具作りと三線体験コースに付くクバの葉弁当は、チバティ(ヒハツモドキ)のてんぷらや長命草(ボタンボウフウ)などの島の幸がたくさん入っている。
 参加者は三線の音を聴きながら島の幸を味わい、できたばかりのクバのうちわに満足な様子で、「あっという間の2時間。価格も手ごろでお客さまにも薦めやすい」と好評のようだ。
 企画の担当者は「今後、八重山の魅力をより多くのメニューにしてお客さまに提供したい。現地で買い物をする感覚で旅のサービスを選んでもらいたい」と話している。
 サービスの提供は4月から開始予定で、申し込みは各旅行代理店でできる。現地でも申し込みができるよう準備を進めている。(東浜リエ通信員)