社会

沖尚高生らが白梅学徒の足跡ガイド 交流10年の成果披露

元白梅学徒隊の武村豊さん(右端)と中山きくさん(右から2人目)らの前で白梅学徒隊の戦争体験について解説する沖縄尚学高校地域研究部員ら=2日、那覇市松山の県立第二高等女学校跡

 沖縄戦で看護要員として動員された白梅学徒隊の足跡をたどるバスツアーが2日に開催された。沖縄尚学高校地域政策研究部の「白梅学徒隊の歴史を後世に伝える会」が主催し、各地の案内役を務めた。沖尚高と白梅同窓会(中山きく会長)が交流を重ねて今年で10年。高校生の案内を聞いた元学徒隊は「頼もしい。今後も戦争体験を語り継いで平和の輪を作ってほしい」と若者にバトンを託した。

 バスツアーには地域研究部員や白梅同窓会員ら約50人が参加した。県立第二高等女学校跡(那覇市)や第一野戦病院本部壕跡・手術場壕跡(八重瀬町)、白梅の塔(糸満市)など計6カ所を回った。
 同部の1年生部員18人が先輩の活動を引き継ぎ、初めて案内役を務めた。
 八瀬岳の第一野戦病院本部壕跡を案内した延総史(のぶ・そうし)君(16)=1年=は、白梅学徒隊が不眠不休で傷病兵の看護に当たったことを説明し「皆さんが同じ立場なら、この地獄のような状況に耐えられるでしょうか」と問い掛けた。
 後輩たちのガイドを見守った藤原佳倫(かりん)部長(17)=2年=は「練習の時は棒読みで心配だったけど、今日は一番思いがこもっていた。戦争体験者の生の声が聞けるのは私たちの世代まで。今のうちにしっかり話を聞いて次世代に伝えていきたい」と語った。
 元白梅学徒隊の武村豊さん(85)は「10年間も活動を継続してくれて心強い。私たちも年を取り、早く次世代に継承しなければという焦りが常に心にある。身近な1人1人に語り継いで平和の輪を作ってほしい」と若者たちに期待を込めた。
 白梅同窓会の中山きく会長(85)は「講話を聞いて終わりではなく、伝えていくという姿勢が頼もしい。10年間の活動は、若者たちの骨身になっていると思う」と語った。
【琉球新報電子版】
英文へ→High school students guide explaining Japanese schoolgirls who worked for the Imperial Japanese Army during Battle of Okinawa



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