「共に民意訴えを」 名護市長、海外識者要請へ


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記者団の質問に答える稲嶺進名護市長=3日午後、名護市役所

 【名護】名護市の稲嶺進市長は3日、米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対する海外識者声明の呼び掛け人である映画監督のオリバー・ストーン氏ら29人に手紙を出すなどし、辺野古移設反対の民意を米国内に広く伝えるための協力を要請する考えを明らかにした。

記者団の質問に答えた。
 稲嶺氏は移設に反対する自身が市長選で再選されたにもかかわらず政府が移設作業を推し進めていることに「世界中から非難の声が上がっている」と批判した。
 2期目の訪米に意欲を示した上で、100人を超える著名人らが声明の呼び掛け人に名を連ねたことを挙げ「一緒になって訴えてほしい」と呼び掛けた。
 ストーン氏や言語学者のノーム・チョムスキー氏ら海外の有識者や文化人は1月7日に移設反対の声明を発表。同28日に賛同者が100人を超えたと発表し、稲嶺市長の再選に関して「沖縄の人々の人権を無視する安倍晋三首相とオバマ米大統領に異議を申し立てる」と、重ねて移設断念と即時返還を求めている。
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