「本場で踊れた」千葉の高校生、涙 民泊お礼にエイサー


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受け入れ民家を前にお礼の気持ちを込めてエイサーを披露する流山北高校の生徒たち=1月28日、伊江港

 【伊江】修学旅行の民泊で伊江村を訪れていた千葉県立流山北高校(遠藤繁校長)2年生169人が1月28日、伊江港で行われた離村式で、創作エイサーを披露した。感謝の気持ちを踊りに託した生徒らに、大きな拍手が送られた。

 エイサーが大好きな鈴木想さんを中心とする有志7人が集まり、流山市民団体「とんとんみー」からエイサーの基本動作を学んだ。奥村光太郎教諭もメンバーに加わり、文化祭では2年連続でエイサーを披露してきた。本場沖縄でエイサーを披露できたことに、鈴木さんはうれし涙を見せた。
 鈴木さんは「たった2日間の滞在だったが、すぐに家族の皆さんと打ち解け、食事もおいしかった。沖縄も初めてで、本場で踊る機会ができ最高の気分。メンバーに感謝したい」と笑顔を見せた。
 離村式では他にも民家で学んだフラや島の民俗芸能などが披露され、早朝にもかかわらず、にぎやかな空気に包まれた。
 奥村教諭は「生徒と一緒に踊りを楽しみ、沖縄で踊れていい機会になった」と語った。生徒らは“伊江島の両親”と涙を流しながら堅い握手を交わし、次の再会を誓った。(金城幸人通信員)