先島漁師も不満続出 日台ルール、監視求める声も


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 【宮古・八重山】水産庁と県水産課は5日、宮古島漁協と八重山漁協を訪ね、日台漁業委員会で合意した操業ルールを漁業者に説明した。漁業者らは合意内容に不満を表したが、水産庁側は「困難なところが出れば来年交渉する。まずは合意したルールで操業してほしい」と理解を求めた。

 八重山漁協の説明会にはマグロ漁船の船長ら約15人が出席。水産庁の監視船を配置して台湾側の漁船を監視する体制を整えるよう要望があった。
 合意内容に不満を示し、説明会を途中退席した漁業者は「先島北方で日本側のルールが適用される海域はたった4、5隻しか入れない。うちらの海なのに台湾側に通報しなければならないのもおかしい」と話した。
 宮古島漁協で行われた説明会には、宮古島、伊良部、池間の3漁協から計30人が参加。参加者によると来年の協議で、特別協力水域での日台の区域を逆転するよう求める意見があった。