13年県内交通死亡事故 飲酒絡み19%全国最悪


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飲酒がからむ死亡事故の割合

 2013年に県内で発生した交通死亡事故51件のうち、飲酒絡みの事故が全体の19・6%(10件)を占め、全国平均6・6%の約3倍となったことが6日、県警のまとめで分かった。

県内における飲酒絡みの死亡事故の比率は、10~12年も全国2位と高い水準で推移。13年は09年以来、4年ぶりに全国ワーストとなった。一方、県警によると、人身事故に占める飲酒運転の割合も24年連続で全国ワーストになることが確実視されており、あらためて飲酒運転に対する県民意識の低さが浮き彫りとなった。
 人身事故に占める飲酒事故の割合は年間の全国値がまだ確定していない。県警によると、13年11月末現在、県内で発生した人身事故は6156件。このうち飲酒絡みは1・87%(115件)を占め、全国平均0・72%の約2・6倍となっている。
 飲酒運転の摘発件数は11月末現在で1136件に上った。人口千人当たり約0・83件で、全国平均の約4倍となり、年間で全国最多となる見通し。
 13年の交通事故死亡者数は52人に上り、統計を取り始めて以来、最少だった12年の40人を12人上回った。
 県警交通企画課の與儀淳管理官は「飲酒運転が重大事故につながる悪質で危険な行為であることを意識していない人が多い。家族や友人から被害者も加害者も出さないという意識を持ってほしい」と訴えた。(佐野真慈)