「運動ゼロ」全国最多 全国体力テスト


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運動を「全くしていない」と答えた小中学生の割合

 県教育庁がこのほど分析した、文部科学省の2013年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査(全国体力テスト)の結果で、体育の授業以外で運動を全くしていない県内の小学5年男子が6・8%(全国平均4・3%)に上るなど、小学5年生の男女、中学2年生の男子の割合が全国で最も高かったことが分かった。

同庁保健体育課は「幼少期からの運動習慣の定着、生活リズムの乱れの改善、運動に対する関心が低い子や女子に対する取り組みを強化する必要がある」としている。
 文科省は2008年から調査を開始。13年度は4月から7月にかけて小学5年、中学2年の男女を対象に実施した。各項目の全国順位は公表していない。
 運動を「全くしていない」と回答した県内の小学5年女子は13・3%(同7・6%)、中学2年男子は7・3%(同5・1%)で、小学5年男子と同じく全国最多だった。中学2年女子は18・0%で全国平均15・9%から2・1ポイント上回り全国9位だった。保健体育課は「家庭の啓発や地域との連携の他、学校現場でも児童生徒が楽しさを感じられるような授業を展開する必要がある」と話した。
 全国体力テストではこの他、50メートル走、20メートルシャトルランなどの走る種目で、県内児童生徒の結果が全国平均を大幅に下回った。同課は、今月開かれる県児童生徒体力向上推進委員会で、調査結果をより詳しく分析し、児童生徒の体力増進に向けて具体策を提言する方針だ。