慶良間諸島沿岸海域国立公園 現地2村に事務室


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 【渡嘉敷・座間味】3月5日に予定されている慶良間諸島沿岸海域の国立公園指定に向け、環境省は3日、渡嘉敷村と座間味村に事務室を開設した。両事務室は指定に向けた準備や業務の現地拠点となる。(米田英明、宮里芳和通信員)

 渡嘉敷事務室の開室式には植田明浩環境省那覇自然環境事務所長と中野圭一国立公園・保全整備課長、櫻又涼子自然保護官が参加。渡嘉敷村側から座間味昌茂村長らが出席した。座間味村長は「本村への国の施設は国立沖縄青少年交流の家に次ぐもので、村民も大変喜んでいる。村も全面的に環境省と連携協力して、さらなる慶良間諸島の自然保護に取り組んでいき、村の観光客誘致に向けてアピールしたい」と喜びを語った。
 座間味事務室は座間味村離島振興総合センター2階に設置。植田所長や宮里哲座間味村長らが参加して開室式が行われた。宮里村長は「慶良間諸島が国立公園に指定されると観光入域客が増えることが予想される。世界に誇れる村にしていきたい」と述べた。
 事務室開設について植田所長は「これを第一歩として、今後は地域と緊密に連携しながら、国立公園を通じた慶良間の自然環境保全と地域づくりのために一緒に取り組んでいきたい」と話した。4月には慶良間自然保護官事務所を正式に設置し、レンジャーの配置(常駐)を予定している。

渡嘉敷事務室の看板を設置する植田所長(左)、座間味村長(中央)ら=3日、渡嘉敷村役場
座間味事務室を開設した植村所長(後列右から2人目)、宮里村長(同3人目)ら=3日、座間味村離島振興総合センター