名護市羽地「ヤキパニジャー」の文化紹介 大人へ、民泊の楽しみ


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岩手県から視察に訪れた人に、地元の伝統舞踊を披露する羽地民泊推進協議会の会員=1月31日、名護市内

 【名護】名護市の羽地民泊推進協議会(屋比久稔会長)は、2月から大人を対象にした民泊事業を本格的に開始する。「日に焼けながら汗を流して働くことに喜びを感じる羽地人」を意味する「ヤキパニジャー」の精神でもてなす。民泊は修学旅行生が主な顧客層だが、同協議会は「大人の民泊」を掲げ、農業体験や食文化などを通し、新たな沖縄旅行の魅力を提案する。

 協議会は15、16日に最初のモニターツアーを開催し、実践を通してツアー内容を改善していく。今回は会員宅に民泊しながら、畑や家庭菜園で収穫した地元食材を使って伝統料理を作る。器も地元の窯元・古我知焼を使い、料理を通して羽地の文化などを学ぶ。
 豊かな水田を意味する「羽地ターブックヮ」と呼ばれ、農業が盛んな同地区の魅力をアピールし、大人が楽しめる旅行地を目指す。収穫を終えた水田にはコスモスを植えており、2月半ばから見頃になる。
 1月31日には民泊事業を始める岩手県からの視察もあり、会員らが伝統の踊りなどを披露して交流を深めた。
 屋比久会長は「羽地はやってみようという『シチマンタル』精神もある。農のまち羽地を再び盛り上げたい」と意気込みを語った。
 モニターツアーは20組限定(1組2~4人)。宿泊、食事、保険料込みで7500円。