翔南小4年生(南風原)、琉球絣テーマに創作劇


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創作劇を演じフィナーレで合唱する4年生=2日、南風原町の翔南小学校体育館

 【南風原】「心を一つにみんな輝く感動のステージ」をテーマに南風原町立翔南小学校の第23回学芸会が2日、同体育館で開かれた。4年生87人は同町の伝統工芸品である琉球絣(かすり)をテーマにした創作劇「琉球かすり物語~琉球かすりの起こりと琉球王国」を演じた。

 児童らは1年を通し総合学習、生活科の授業で琉球絣を学んできた。劇では琉球絣の基礎を築いた儀間真常や絣復興と発展に尽くした大城廣四郎といった南風原の偉人も舞台で演じられ、琉球絣の歴史を過去から現代まで分かりやすく伝えた。
 赤嶺敬治君は「演じるのはとても緊張したけど、とても楽しかった。昔の人や南風原の偉人を知ることができた」と笑顔で話した。
 子どもと一緒に琉球絣について学んだ赤嶺美代子さん(46)は「琉球絣の奥の深さを知った。大事にして伝えていきたい。子どもたちと一緒に達成感を味わえた」と喜んだ。
 儀間奏子教諭(34)は「これまでお世話になった方々にも見てもらうことができて良かった。これから、地域の良さを伝える一人として成長していったらうれしい」と話した。
 同校は2年前から文化の日に合わせて伝統文化週間を独自で設け、地域の歴史や文化を学ぶ取り組みを行っている。
(金城悠通信員)