ケネディ大使初来県 きょう仲井真知事と会談


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
那覇空港に到着したキャロライン・ケネディ駐日米大使=11日夜

 キャロライン・ケネディ駐日米大使は11日夜、民間機で那覇空港に到着し、昨年11月の大使就任後、初めて沖縄を訪問した。13日まで滞在し、仲井真弘多知事と会談するほか、県内市町村や経済界要人らとの懇親会などを予定している。

 ケネディ氏は12日に予定される仲井真知事との会談で、知事が米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた埋め立てを承認したことを踏まえ、引き続き移設への協力を求める意向だ。
 ケネディ氏は11日午後7時前、夫のエドウィン・シュロスバーグ氏と共に那覇に到着。にこやかに手を振り、「ハロー」とあいさつしたが、報道陣の問い掛けには応じず、足早に車両に乗り込んだ。宿泊先の那覇市内のホテルに向かった。
 滞在中は糸満市の平和祈念公園や首里城などを視察するほか、学生との交流も予定する。米側はヘリコプターなどで上空から辺野古沿岸部視察も検討している。

◆「基地いらない」米大使に市民訴え
 キャロライン・ケネディ駐日米大使が初めて来県した11日、名護市辺野古沖の新基地建設に反対し、過重な在沖米軍基地の現状を訴えようと、市民グループが「『聞いて伝えてケネディさん』 沖縄の声と思いを訴える集い」を那覇市の県庁前県民広場で開いた。約300人が参加した。
 集会を開いた市民グループ「ニュー・ウェーブ・トゥー・ホープ」の子育て世代のメンバーは次々とマイクを握り、「もう沖縄に基地はいらない」など大使へメッセージを読み上げた。
 この日は、東村高江の米軍ヘリ着陸帯建設に反対する住民らが音楽を演奏しながら国際通りをパレードするなど、基地問題への意識の共有を歩行者に呼び掛けた。沖縄平和運動センターなども12日午前10時から県民広場で抗議集会を開く。