創作組踊など発表 県芸大学院・舞台芸術専攻


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創作組踊「万歳」を演じる仲尾勝成(前列中央)ら=1月24日、那覇市の県立芸大

 県立芸大大学院の音楽芸術研究科舞台芸術専攻の2013年度修士演奏が1月24、25の両日、那覇市の同大奏楽堂で開かれた。5人の学生が、創作曲や創作組踊など探求心あふれる研究成果を発表した。

 仲尾勝成は創作組踊「万歳」などを披露。平敷屋朝敏の擬古文物語「万歳」を題材に、音楽と唱えのみの語り組踊として演じた。
 福島千枝子は組踊「執心鐘入」について、鬼女は退散させられたのではなく成仏したと考察。最後に荒々しく橋掛かり・下手に去る従来の演出ではなく、橋掛かりの途中で片膝をついて静まった後にゆっくり袖に入ることで、鬼女が娘に戻ったと暗示させた。
 前田博美は出身地沖永良部島のテッポウユリをイメージした歌詞と島に由来するとされる曲を用い、舞踊「若夏の百合」を創作。また、異名同曲とされる琉球古典音楽「池当節」と沖永良部民謡「イチキャ節」などを比較演奏した。
 池原雅人は琉球古典音楽「十七八節」と、創作器楽曲「千鳥」を演奏。大濱麻未は琉球古典音楽「昔蝶節」「あがさ節」と古典舞踊「伊野波節」を披露した。