基地負担軽減に努力 ケネディ氏が知事と会談 「辺野古」に触れず


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初来県し仲井真弘多県知事(右)と会談するキャロライン・ケネディ駐日米大=12日午前11時30分すぎ、那覇市泉崎の県庁第2特別会議室

 沖縄を訪問中のキャロライン・ケネディ駐日米大使は12日午前、県庁で仲井真弘多知事と会談し、「米軍のプレゼンス(存在)による影響の軽減に力を尽くしていかないといけない」と述べ、基地負担軽減に努力する考えを示した。

 仲井真知事は「米軍の事件、事故などの課題の抜本的な解決に向け、基地負担の軽減などで大使の力を発揮してほしい」と要望した。両氏とも米軍普天間飛行場の移設問題については直接言及しなかった。
 会談で知事は「日本政府には基地問題の解決に向け要請し、首相も米国と相談してやっていくと答えた。大使の力を貸してほしい」と求め、普天間飛行場の5年以内の運用停止など、昨年末に安倍晋三首相に要望した負担軽減策の実現への協力を求めた。
 ケネディ氏は昨年11月の就任後初となる沖縄訪問で、沖縄との信頼醸成につなげたい考え。会談に先立ちケネディ氏は糸満市の平和祈念公園を訪問。午後は首里城訪問や高校生との交流を予定している。
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