教科書問題 文科省、月内に是正要求へ 竹富町と県教委にも


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 【東京】八重山教科書問題をめぐり文部科学省が竹富町に是正要求するよう県教育委員会に指示した件で、文部科学省は月内にも地方自治法に基づく是正要求を竹富町に出す方針を固めた。さらに、12日の定例会議で判断を先延ばしにした県教育委員会に対しても、是正要求を出す方向で検討に入った。県教委が指示に従わなかった場合の措置。

 文科省はこれまで、県教委の判断を待って対応するとしていたが、県教委が12日の定例会議で指示に従うかの結論を持ち越したことで「県教委が速やかに指示に応じる見通しはなく、新年度に間に合わない可能性が高い」と判断した。国が市町村に是正要求を出すのは初めて。
 また、県教委に対しても「国の指示に従う義務を守らないのは問題だ」(文科省関係者)として、故意の不作為による違法行為などを指摘して是正要求することも検討している。
 諸見里明県教育長は「最善策を模索していただけに残念だ。もう少し見守ってほしい」と話した。