宜野座ヘリ墜落現場 村調査は下旬以降


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 【東京】小野寺五典防衛相は12日の記者会見で、昨年8月に宜野座村の米軍キャンプ・ハンセンで起きた米軍ヘリ墜落事故の現場周辺土壌から有害物質が検出されたことに関し、県や村が求めている立ち入り調査が2月下旬以降に実施されるとの見方を示した。

防衛省は米軍による汚染土の除去作業が20日に終了することから、早期に調査できるよう米軍と調整している。
 小野寺氏は「米側の調査で(現場付近の)ダムの水質には異常値は検出されていないが、土壌から環境基準を超える鉛などが検出された」と説明した。
 沖縄防衛局の報告によると、米軍の調査で鉛のほかヒ素やカドミウム、油などの有害物質が見つかったが、量や搬送先など詳細は明らかにされていない。
 県と村は土壌の汚染状況や放射能の有無を調べる方針だが、防衛省と米側との調整は付いていない。