アニメで41市町村紹介 各地魅力、ネット発信へ


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 観光プロモーションの企画提案を行うエスビージャパン(八重瀬町、中元英機社長)は、県内41の各市町村を紹介する短編アニメーション「いわゆる41の町で」を制作する。各地の魅力をインターネット上の動画サイトなどで発信する。実績を基に、将来的には自治体や観光協会にサービスを提供し、共同での商品開発に取り組む。

 12日、制作で連携する近代美術(南風原町)で会見を開き、発表した。年内に八重瀬町や糸満市、南城市など8市町村分13話を完成させる予定。3年以内に全市町村のアニメーション制作を目指す。
 既に八重瀬町の石獅子を中心に紹介する約5分の試作映像を制作済みで、同社ホームページと動画投稿サイト「ユーチューブ」で視聴できる。試作映像は県産業振興公社の2013年度事業「コンテンツ企画開発支援プロジェクト」を活用した。助成費は約100万円。
 アニメーションでは、作中に登場する「南の島観光協会」の職員が各地を巡りながら歴史や文化、特産品などを解説する。
 今後はうちなーぐちや外国語での商品開発も検討している。
 自治体や観光協会向けのサービスでは、宣伝アニメーションの共同制作、商品開発、ご当地キャラの活用など多角的にサポートする。SNS(会員制交流サイト)など約70サイトへの動画掲載ができる。
 同社は現在、国内外の未発表アニメを集めて紹介する「インディーズアニメフェス」(仮称)も企画している。14年度内に県内開催する予定だ。
 中元社長は「アニメ制作の企画は3、4年前から温めていた。各地の人や特産品、グルメ、歴史などを詳細に紹介していきたい」と意気込みを語った。

県内各市町村を紹介するアニメーションの制作事業を発表するエスビージャパンの中元英機社長(左)ら=12日、南風原町の近代美術
県内最大、最古とされる八重瀬町富盛の石獅子を紹介する短編アニメーション