たすきに思いを込め 南風原高体育コース3年、117キロ走破


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2日間かけ約117キロの駅伝を完走した南風原高校体育コースの生徒ら=7日、南風原町の同校

 【南風原】卒業を間近に控え、高校生活の締めくくりと仲間との絆を再確認しようと、南風原高校体育コースの生徒による卒業記念駅伝が行われた。6日に辺戸岬を出発し、7日午後に同校にゴールした。2日間かけ、総距離約117キロを走り切った21人の生徒たちは、最後は一緒になって正門に飛び込み、後輩たちの拍手で迎えられた。

 今回で18回目となる伝統行事で、入学当時から同じクラスの生徒がたすきをつなぎ、1区間約6キロを交代ずつ走った。2015年に体育コースは廃止されることが決まっており、現在の2年生による来年の駅伝が最後となる。
 城間寛之君(3年)は「きつかったけど、みんなで励まし合って走ることができた。卒業後は県外の大学に進学するので寂しくなるが、今回の駅伝で体育コースの仲の良さをあらためて感じられた」と汗を拭った。
 担任の大城由美子教諭は「走るペースが落ちたところもあったが、背中を押し伴走する生徒の姿があった。たすきをつなぎ、仲間意識も強くなったと思う」と話した。