儀間ダム湛水開始 久米島の冠水・給水解決図る


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湛水を祝う関係者=7日、儀間ダム

 【久米島】久米島町内に建設中の儀間川総合開発事業「儀間ダム」の湛水(たんすい)式典が7日、同ダムで行われ、県や町、工事関係者が出席した。
 當銘健一郎土木建築部長が「町民の暮らしの向上、地域の活性化に寄与することを念願する」とあいさつ。関係者の「湛水開始」の合図とともに、湛水ゲートが静かに下りた。

 平良朝幸久米島町長は「町の懸念事項だった県道の冠水被害や仲里地区の給水の問題解決に、この儀間ダムが大きな役割を果たす」と喜んだ。
 儀間ダムは洪水調節や新規水道用水の開発、河川環境の保全を目的に建設された。
 県は1990年から実施計画調査に着手し、2月から試験灌水(かんすい)を開始した。総事業費は約111億円、総貯水容量は57万5千立方メートル。
(盛長容子通信員)