黒潮状態で種類、釣期にずれ


社会
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 数年前、異常発生して釣り人を悩まし続けたアバサー(ハリセンボン)の大群が、水温の高い黒潮に乗ってゆっくりと島根県沖に移動し、イカ釣りのウミンチュを困らせているという。久米島の西側を人間が歩くぐらいの速さでゆっくりと北上する黒潮の水温の高低や、流れるルートで釣れる魚の種類や場所、釣期にずれが出るようだ。
 ◎産卵期の荒食い、やんばるの巨魚アーラミーバイ。周年釣れる魚だが6月に入ると釣れる魚のすべてがダイエットして30%スリムになる。3月3日、仲尾次漁港から古宇利沖に出港した瑠璃丸(山城健船長)。納竿前の午後6時、大きなアタリでサオが折れたが強引にリールを巻き145センチ、52キロのアーラミーバイを釣り上げた。(マンモス名護)
 ◎3月4日昼ごろ、沖縄市の嘉陽宗次さんら4人は第一大盛丸(澤岻船長)で古宇利沖へと出た。2人はフカセとグルクン釣り、もう2人はグルクンと大物狙いでサオを出し、見事115センチ、22キロのミーバイを釣った。昨年は40キロ級2本の釣果。この日の大物のアタリは3|4回あった。(シーランド名護)
 ◎好調、黒潮の潮当りが良い糸満西崎周辺の磯釣り。2月24、林浩晋さんは南浜漁港で45センチのカーエーと42センチのクロコショーダイを深夜に釣った。21日、西崎水路では大保鉄也さんが43・5センチと40センチのチヌをゲット、西崎漁港でも宮城武志さんが52センチのサンノジをゲットした。(つりぐのぞうさん)
 ◎62センチ、5・5キロの大型マクブ泡瀬一文字(4)番で。3日、浦添市の大城雅人さん、早朝6時の船で(2)番ポイントを狙ったが先客がいたので(4)番に上がる、チヌ狙いのウキ釣りはエーグァー2匹。シガヤーダコを餌に道糸10号、ハリス20号で打ち込んだサオにはアタリ4回、しかし根に入ったりバラシたりで釣り上げたのは特大マクブ1匹だった。(サンノリー2)
 ◎南部奥武島の玉城漁港でタマンにシジャー。3月3日夕方にハリス10号、カツオハラモの餌で水路狙いで打ち込んだ南城市の知念福雄さん、午後5時、57・7センチのタマン、6時30分に132・5センチ、5・3キロのシジャーを釣った。(サンノリー2)
 ◎西原海岸の夜釣りで42センチのカーエー。食い止まっていたカーエーが各地で釣れ出した。沖縄市の川上信一さん、2月26日午後8時50分、ウキ釣りでの釣果。(北中城つりぐ)
 ◎遅れている乗っ込みチヌは次週の潮? つつじグレは狙い時? 冬のやんばるの風物詩“羽地内海の乗っ込みチヌ”、18日―21日の潮で大フィーバー予想。那覇一文字でオキナメジナやツバメウオ釣れ出し、そろそろ尾長グレ狙い時。
 ☆国立沖縄青少年交流の家主催『渡嘉敷一文字磯釣りにチャレンジ』、17日―18日開催。申し込み・問い合わせ098(987)2306。
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フィッシング沖縄社、城一人 098(933)2073 メールfishing@ii-okinawa.ne.jp

【写真説明】上から
(1)やんばるの天然記念物? 巨魚アーラミーバイと釣り人の山城さん
(2)22キロのアーラミーバイ(ヤイトハタ)と嘉陽さん(右)
(3)糸満西崎の夜釣りで林さんの釣果
(4)泡瀬一文字で大城さんが釣った62センチの特大マクブ
(5)玉城漁港の夜釣りでタマンとシジャーを釣った知念さん
(6)西原海岸で釣ったカーエーと川上さん