三線の魅力存分に 県立博物館で「チカラ展」


社会
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貴重な三線に見入る来場者=18日、那覇市の県立博物館・美術館

 三線の音や形の魅力、三線を愛する沖縄文化をテーマにした企画展「三線のチカラ―形の美と音の妙―」(県立博物館・美術館主催、琉球三線楽器保存育成会など共催)が18日、那覇市の同館で始まった。

県指定有形文化財の三線や戦前にハワイに渡った三線、県工芸士による新作など148点を展示している。5月11日まで。
 開会式で、安里進館長は「多くの県民が沖縄の宝である三線への理解を深めることを願う」と語った。県三線製作事業協同組合の渡慶次道政理事長は「一家に1丁、三線がある環境になればいい」と期待した。
 企画展は美術工芸品としてだけでなく、楽器としての三線の魅力も紹介している。琉球王国時代の音を再現し、聴き比べできるコーナーもある。
 期間中は演奏会やシンポジウムもある。問い合わせは同館(電話)098(941)8200。