ちいろば劇団に喝采 障害者支援センター


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ちいろば劇団によるオペレッタ「たいせつなきみ」の一場面=16日、豊見城市立中央公民館大ホール

 【豊見城】第18回豊見城市生涯学習フェスティバル(同実行委員会主催)が15、16の両日、同市立中央公民館で開かれた。2日目の舞台発表は「ちいろば劇団」によるマックス・ルケード作の絵本オペレッタ「たいせつなきみ」でスタート。障害者就労支援センターちいろば(石垣春美所長)に通う利用者が出演し出演者の個性に合わせてせりふと動き、間や曲のテンポを工夫した。

 木の小人たちが「お星さまシール」を体に貼ってもらうことばかりを考え、少しでもみんなから後れを取ったりすると不名誉な「だめシール」を貼られてしまう。そんな小人の一人パンチネロがどんなシールも貼り付かない不思議な少女ルシアに出会い、促されるまま木の小人をつくったエリの元へ行き、自身への愛と大切なオンリーワンな存在を確認するストーリー。
 出演者のアドリブが飛び出したり、最後に永六輔作詞、中村八大作曲の「生きているということは」を神里竜真さんが独唱し、観客から拍手喝采を浴びた。
 木の小人役を熱演した赤嶺辰樹さん(21)は「演劇に関わるみんなから褒められたことが自信につながった。楽しかった」と笑顔を見せた。
 観覧した大城明美さん(59)は「出演者の充実した表情に感極まるほど感動した」と絶賛した。(当銘光太通信員)