「多彩な工芸に触れて」 クラフトフェア南城、60ブース以上出展


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慣れないイベント運営に四苦八苦しながらも、前向きに取り組む「第3回クラフトフェア南城2014」の実行委員=13日、南城市

 【南城】プロの職人が制作する多種多様な手工芸品が1万点以上集まる展示即売会「第3回クラフトフェア南城2014」(同実行委員会主催)が4月18~20日、南城市総合体育館で開催される。実行委は個人で工房や窯元などを経営する職人らで構成し、このイベントの企画・運営全般に携わる。委員は「作品を作ることに関してはプロだが、イベントの運営は素人」と慣れない作業に不安を抱きながらも、日々準備に励んでいる。

 イベントは、手工芸品の販路拡大と個人事業主間の横のつながりを深めるため、2012年から開催。手弁当ながらも、職人の熱意がこもったイベントだ。毎年、県内の作家が作る陶器や木工、染め物、アクセサリー、織物など多種多様な品が並ぶ。ことしは会場を変更したことで昨年より規模が大きくなり、60ブース以上が出展する予定だ。飲食物を販売する出店も並び、ミニコンサートも催される。
 本島南部の職人でつくる8人の実行委が13日、南城市で会合を開き、運営方針などを話し合った。
 実行委員長で陶芸家の金城秀義さん(50)=南城市=は「プロのイベント業者ではないので、手探りで進めている。予算もないが、怖さも知らないのが逆に強み」と逆境をばねにしたい考えだ。
 同じく陶芸家の佐野壽雄さん(57)=同市=は「沖縄の手工芸文化を発信させることがイベントの目的。良い作品を見つけてほしい」と話し、多くの来場を呼び掛けた。