![](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/legacy/uploads/img53094d56b9ef0.jpg)
マウンドに立ったのは1イニングだけだったが、収穫を得るには十分だった。八回に登板した中日の又吉克樹(西原高―環太平洋大―香川オリーブガイナーズ)は3人で切り抜ける好投で、「自分の投げたい角度にボールが行った」と充実した表情で試合を振り返った。
手応えを感じたのは左打者との対戦だ。先頭の鉄平に対してはフルカウントから内角の直球が決まり、見逃し三振に。続く駿太にも内角を突いて内野ゴロ。2者連続で左打者を手玉に取り、「しっかりとコースに投げられた」。
練習試合で実戦デビューした際は制球に苦しんだ。「前回はアピールしたいという気持ちが先行して投げ急いでしまった」。挽回のチャンスとなった今回は「自分の球を投げよう」と切り替えた。鉄平への最初の2球はボールが続いたが、「同じ失敗はしない」と修正した。その後はストライク先行に変わり、「打者よりもリラックスした状態で対面できた」と精神面での成長ものぞかせた。
この日投じたのは12球。「まだまだ投げていない球種もある。ほかにも引き出しがあることをアピールしたい」。オープン戦デビューで好投した右腕の瞳は、すでに次の登板機会を見据えていた。(平安太一)
中日―オリックス(13時、北谷、1578人)
オリックス
000010100|2
000100000|1
中 日
▽勝 マエストリ2試合1勝
▽S 海田2試合1S
▽敗 祖父江1試合1敗
▽二塁打 藤井、T―岡田
▽盗塁 ヘルマン(1)安達(1)
▽暴投 マエストリ
▽与死球 山内2(竹原、安達)
▽試合時間 3時間