シヌグとカツオ活用を 本部の文化めぐり討議


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来場者を前に舞を披露する具志堅のシニーグ=8日、本部町立博物館の町民ギャラリー

 【本部】第4回地域の伝統芸能サーキット(県、県文化協会主催)が8日、本部町立博物館で開催された。町のシヌグと海の食文化についてのパネル討議があり、町内外から約85人が来場し、地域の伝統に思いをはせた。

 初めにデモンストレーションとして、具志堅のシニーグの踊りが披露され、備瀬のシニグが映像で紹介された。
 続いてパネル討議があり、元本部町文化財調査委員会委員長の仲田善明さん、本部町立博物館嘱託員の友利哲夫さんがパネリスト、名桜大学講師の照屋理さんがコーディネーターを務めた。
 仲田さんは「地域の住民がその価値を知ることが重要だ」とシヌグの大切さを説明。友利さんは町内のカツオ漁の現状や課題を報告した。照屋さんは「シヌグとカツオを観光産業に生かし、地域おこしができないだろうか」と提案した。(上間宏通信員)