しまくとぅば劇団「おばあQ」大好評 南城児童に披露


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演劇の後児童らと交流するメンバー=南城市大里グリーンタウンの木の国学童

 【南城】最高齢85歳の女性8人でスタートした与那原町しまくとぅば劇団「おばあQ」はこのほど、南城市大里にある学童施設で劇を演じた。

 「おばあQ」を招いたのは大里グリーンタウン在の「木の国学童」代表の大城正子さん。幼稚園児から小学4年生80人を学習指導している大城さんは、1月24日に新聞に掲載された劇団の記事を読んで「うちの子どもたちにもぜひ見せてほしい」と依頼した。
 早速メンバー全員が学童施設を訪問。児童と保護者ら60人余が見守る中、劇を披露した。
 上原利恵子さんが紙芝居で鬼ムーチーを朗読した後、町女性会会長の新垣千鶴子さんが赤い面をかぶって鬼役を演じた。鬼に散々苦しめられた住民が知恵を絞って鬼にムーチーを食べさせ退治する場面を、児童たちは真剣な表情で見入っていた。
 小学1年の目取真らいき君(7)は「赤い鬼の面をかぶって暴れるところが面白かった」と話した。大城さんは「皆さんの演技が素晴らしく貴重な体験をさせてもらった」と感謝した。
 児童たちから「かわいいおばあさんだ」と呼ばれた知念節子さんは「こんなうれしいことはない。今度は与那原町の運玉森にちなんだ伝説“ウンタマギルー”をしまくとぅば劇にして演じたい」と意欲を語った。
(知花幸栄通信員)