【糸満】糸満市の資源を生かした地域活性化を考える「農商工連携セミナー」(市、市商工会主催)が19日、市西崎町のサザンビーチホテル&リゾートで開かれた。
農業コンサルタント業「ナチュラルアート」(東京)の最高経営責任者(CEO)を務める鈴木誠さんが「成功事例から農商工連携のヒントを学ぶ」と題して講演した。鈴木さんは、県外の成功事例を紹介しながら「沖縄にも多大な可能性がある」と強調した。
鈴木さんは、現在交渉中の環太平洋連携協定(TPP)は将来的に締結されると予想。その結果、海外農作物の輸入が増加するとして、既存商品の差別化の必要性を訴えた。「無添加の加工品の需要が増えるなど、健康が問われる時代が来る」と主張した。
県外の成功事例に触れ、「余計な薬に頼らない良い野菜を作ろう。そのヒントは昔からの伝統的農法にあるのではないか」と指摘した。
その上で「沖縄の健康食品は可能性がある。日本から海外に野菜を輸出するには、沖縄抜きには考えられない。ビジネスチャンスを見いだすべきだ」と呼び掛けた。