タクシー値上げ 4月、初乗り距離50メートル短縮


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本島におけるタクシー運賃の変更例

 4月の消費税増税に伴い、沖縄本島のタクシーは、初乗り運賃で走行できる距離を短縮することで実質的に値上げする。24日、沖縄総合事務局や県ハイヤー・タクシー協会の役員らが那覇市内で会合を開いて決定した。

 新料金体系では、初乗り運賃で走れる距離を現行の1・8キロメートルから1・75キロメートルに短縮する。走行距離に応じた加算額も、運賃が上がるまでの走行距離がこれまでより10メートル短くなる。
 初乗り運賃500円の小型車の場合、現行は359メートル走行するごとに運賃が60円ずつ上がっていくが、349メートルごとに変更される。初乗り運賃が510円の中型車の場合は、363メートルごとから353メートルごとになる。
 全国的には運賃を値上げする金額方式が採用されているが、地域ごとに事業者や団体から要望がある場合は例外的に初乗り運賃は変えず、距離を短縮する距離方式が認められる。沖縄総合事務局は、県ハイヤー・タクシー協会からの要望を受け、距離方式を採用した。