ラスト2分でチヌ


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 沖縄フィッシングトレードショーのために沖縄を訪れた、キザクラフィールドテスターの遠藤いずみさん。沖縄でも魚を釣ってみたいと2月17日、チヌ釣りに挑戦した。

 同行は同テスターの鵜沢政則さんで、案内は県内在住のチームキザクラのメンバー。当初予定していた名護漁港は取材前にチヌのアタリがほとんどなく、おまけに当日は南よりの風となり、ポイントの選択も限られる厳しい状況。悩んだ末に熱田漁港で竿を出すことになった。午前中は目立ったアタリもなく、最初にチヌを釣ったのは地元の浜川さんで、午後0時2分。続いて1時42分に鵜沢さんにチヌがヒットして、チヌの連発を期待したが、キスやアシチン、ガクガクなどがポツポツと釣れるのみで、予定の5時半となった。

 日没前の短時間に望みをかけて、泡瀬水路にポイント移動。普段ならすぐにチヌが釣れることが多いポイントだが、この日は午後6時半の日没になってもノーヒット。すっかり日が沈みウキも見えなくなったが、地元メンバーの熱意に押され、夜釣りはNGといっていたメーカーも15分の時間延長を決定。ラスト2分前に最後の一投と投入した仕掛けの、ケミホタルの明かりが水中に消し込まれ、32センチのチヌが釣れた。

 南国の海で色とりどりの魚が入れ食いと期待していたいずみさんは、魚の期待は裏切られたが、地元メンバーの熱い思いにすっかり沖縄ファンになったと笑った。

(おきなわ釣王国社・仲栄真修)

2月17日、泡瀬水路で32センチのチヌを釣った遠藤いずみさん
2月4日、安田漁港で43.7センチ・1.14キロの尾長グレを釣った泉大輔さん
2月15日、安謝で54.5センチ・2.43キロのタマンを釣った与那嶺敦さん
2月17日、恩納海岸で61.3センチ・3.25キロのタマンを釣った玉城利彦さん
2月20日、中城海岸で48.5センチ・1.54キロのチンシラーを釣った東恩納幹さん
2月19日、浜比嘉島で67センチ・4.18キロのタマンを釣った井上慎悟さん
2月16日、石垣島野底で61.5センチ・3.2キロのタマンを釣った慶田花颯さん
2月23日、恩納村海岸で2.45キロのアオリイカを釣った中村剛さん(丸中烏賊リンピック参加中)
2月13日、本島南部で44センチ・1.34キロほか2尾の尾長グレを釣った末吉聡さん(南十人海)