サキタリ洞遺跡に興味津々 南城・船越小6年生38人


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県立博物館・美術館の藤田祐樹さん(左)の案内で、サキタリ洞遺跡を見学する船越小の児童ら=25日、南城市

 【南城】南城市立船越小学校の6年生の児童38人は25日、旧石器時代に作られた貝の道具など画期的な新発見が相次ぐ同市玉城のサキタリ洞遺跡を見学した。同遺跡の発掘に携わる県立博物館・美術館主任の藤田祐樹さんが実際の発掘現場を案内した。

遺跡を初めて訪れた児童も多く、興味津々な様子で聞き入っていた。児童らは社会科の課外授業で遺跡を訪れた。同遺跡では、旧石器時代では国内初となる貝の道具など、重要な発見が相次いでいる。
 藤田さんは、現在発掘中の2地点の状況を分かりやすく説明。「遺跡から出てくる物を調べることで、大昔の人がどういう暮らしをしたか分かってくる」と分かりやすく説明した。
 見学した銘苅爽風(そうか)さんは「この洞窟に昔の人が住んでいたとは信じられない。古い遺跡に興味が湧いてきた」と話した。玉城未央さんは「古い地層からいろいろな物が出ていると聞き、驚いた」と話した。
 同遺跡では3月1日午後5時半から特別講演会「サキタリ洞遺跡の3万年」が催される。入場無料で講師は同じく発掘作業に携わる県立博物館・美術館の山崎真治さん。問い合わせは(電話)098(948)4192。