馬の走る足並み、美しさ競う こどもの国でンマハラシー


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馬の走る足並みや美しさを競うンマハラシー=2日、沖縄市の沖縄こどもの国

 【沖縄】馬の走る歩調の美しさや乗り手とのリズムの良さを競う琉球伝統競馬「ンマハラシー」が2日、沖縄市の沖縄こどもの国で催された。ンマハラシーは昨年度約70年ぶりに復活した。今回は5回目の大会。31頭がエントリーした。久米島馬牧場から出場した雑種のシンノスケが初優勝した。沖縄独特の競馬を観戦しようと多くの人が訪れた。

 琉球王朝時代から1943年まで続いたンマハラシーは、在来種が左前脚と左後脚、右前脚と右後脚を同時に前に出す「側対歩」が特徴とされる。
 馬たちは2頭ずつ対戦した。互いにタイミングを合わせて走りだし、コースを折り返してゴールするまで走るリズムを競った。乗り手が知花花織など衣装を身につけたり、馬にも青や赤の飾りを付けたりするなど美しさでも観客を魅了した。
 12月の前大会の雪辱を果たし初優勝したシンノスケの乗り手・井上恵子さん(36)=久米島町=は「うれしい。練習は一度もしていないが、想像以上の結果出してくれた」と喜んだ。
 子どもを連れて見に来たという比嘉知子さん(36)=那覇市=は「(ンマハラシーは)初めて。おもしろい。馬は速さが一番と思っていたけど、馬におしゃれもさせていて見ていて楽しい」と話した。
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