2012年度公共工事A完工高 国場首位58億円


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 東京商工リサーチ沖縄支店は3日、県指定ランクが最上級である特A業者の2012年度(2012年9月~13年8月期)公共工事完工高ランキングを発表した。倒産企業1社を除く全107社の完工高総額は前年度比2・4%減の738億5900万円となった。

2年前の前回調査(10年9月~11年8月期、121社)と比べ総額は0・2%減で、総受注件数は7・1%減の802件だった。首位は国場組(那覇市)の57億8800万円。
 一方、民間工事や資材販売なども含む総売上高は、前年度比3・0%増の2588億9700万円で上昇した。
 同支店は「公共は減少したが、特A業者は好調な民間需要を取り込んでいる。景気が上向きで、特A業者以外の業者に公共工事がうまい具合に分散している」と分析した。
 107社のうち101社が公共工事の受注実績があり、1社平均完工高は7億3100万円だった。前回調査と比べ12・6%増加した。
 職種別で見ると、建築は前回調査比18・7%減の226億800万円、土木は7・8%増の455億2200万円だった。
 発注した機関別で見ると、県が前回調査比9・1%減の264億5700万円、市町村は16・4%減の170億4300万円、沖縄総合事務局は46・9%増の223億3400万円、沖縄防衛局は41・1減の26億9300万円だった。
 受注件数の最多は大半を北大東村から受注した与儀組(那覇市)の52件。
 売上高に占める公共工事の割合が最も高かった業者は100%のとみしろ建設(那覇市)だった。
 107社の総売上高に占める公共工事比率は28・5%で、前回調査を1・7ポイント下回った。