辺野古「格段に安全で騒音改善」 知事「負担減」を主張


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 仲井真弘多知事は3日の県議会本会議の一般質問で、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設について「普天間のように街の真ん中にあるのに比べ、格段に安全で、騒音が改善される」と述べた。

さらに代替基地に関し「面積は小さくなる。基地負担の軽減にはなる」との認識を示した。稲嶺進名護市長は2月下旬の県議会調査特別委員会(百条委)で「普天間も辺野古も命の重さは同じだ」と主張しており、知事発言は反発を招きそうだ。
 知事は新たな基地での米軍機の運用に関して「海から海に出て行き、(飛行する)下に民家は外しているという。それなりに安全の工夫をしている」と説明。「このまま放っておくと、普天間や宜野湾の人々は助からない」と主張した。
 さらに「私が辺野古ノーと言ったことがないのは、そういう意味だ」と述べ、これまで県外移設を主張する一方で辺野古移設への反対を明言しなかったことに関して説明した。
 知事は記者団に発言の真意を問われ、「(普天間と辺野古では)危険性がまるで違う。街の中は危険だから出そうというところから全て始まっており、原点に戻れば当然だ。名護の街の真ん中へ移す話ではない」と述べた。