難聴越えエイサー力強く 耳の日大会「天龍舞」が初舞台


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初舞台で力強いリズムを刻んだ「天龍舞」=2日、那覇市の県総合福祉センターゆいホール

 3月3日の「耳の日」にちなみ、県聴覚障害者協会は2日、那覇市の県総合福祉センターで第30回耳の日記念大会を開いた。愛知県で耳の聞こえない子どもたちの放課後デイサービス「楓」を運営する渡邊健二さんが手話で講演した。

難聴者でつくるエイサーサークル「天龍舞」も初めて演舞を披露した。
 渡邊さんは、聴覚障がいのある児童は住む地域に友人がいないため、孤立しがちだと話し、「手話で自由に交流できる場所は必要だ」と訴えた。楓では、手話ができる職員が児童の宿題を見たり、工場見学なども企画。児童たちは悩みを話したり、時には恋愛相談もする。
 昨年11月に結成した天龍舞は5曲を披露。大太鼓と締太鼓のほかチョンダラーも登場した。
 リーダーの池原淳さん(30)=沖縄市=は「いろいろな障がいのある子供たちが夢に向かい、頑張るきっかけになれば」と語った。