戦争防止へ1000人委員会 解釈変更、新基地を批判


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
安倍政権が目指す集団的自衛権行使容認に反対するアピール文を発表した「戦争をさせない1000人委員会」=4日、国会内

 【東京】安倍政権が目指す集団的自衛権行使の容認に向けた憲法解釈変更を阻止しようと4日、「戦争をさせない1000人委員会」が発足し、「憲法9条を空文化し、集団的自衛権の行使を認め、戦争準備を進める秘密国家をつくろうとする政府への批判活動と行動を強める」とのアピールを発表した。

 委員会の発起人は作家の大江健三郎さんや僧侶の瀬戸内寂聴さん、脚本家の倉本聰さんら文化人や知識人。琉球大学法科大学院教授の高良鉄美さんも会見に参加。元知事の大田昌秀さんも発起人に名を連ねている。
 アピールでは、集団的自衛権と密接に関連する米軍基地を抱える沖縄に対し、「沖縄の犠牲を解消することなく、名護市辺野古への新基地建設も強行しようとしている」と批判した。
 国会内で開かれた記者会見には、奥平康弘東京大名誉教授(憲法)や評論家の佐高信さん、作家の落合恵子さん、ルポライターの鎌田慧さんらが出席。奥平名誉教授は「行使に向けた解釈変更は自衛権の中身を変えるもので、憲法改正と同じ」と訴えた。
 委員会は、今月20日に東京の日比谷公園野外音楽堂で集会を開催するほか、署名活動や全国各地への同委員会設置に向けた取り組みを行う。
英文へ→One-thousand member committee criticizes government’s reinterpretation of Constitution