F15、同型機飛来 風防落下事故の翌日 嘉手納基地


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 【嘉手納】4日午前に風防落下の事故を起こした米空軍嘉手納基地所属のF15戦闘機と同型機5機が5日午後3時15分ごろ、嘉手納基地に飛来した。5機は米本国の所属。嘉手納基地は事故を受けて同基地所属のF15の飛行を自粛している。

事故発生からわずか1日で同型機が飛来したことに対し、嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会(三連協)会長の當山宏嘉手納町長は「別部隊だからいいというのは話の筋が通らない。あまりにも無神経だ」などと反発の声を上げた。
 5機は米ルイジアナ州の海軍航空統合予備ニューオリンズ基地所属とみられ、国道58号側から南側滑走路に進入し着陸した。最後の1機は国道側から進入したが着陸せず、滑走路上空を低空で通過した後、基地の南側を旋回した。
 嘉手納基地は5機が海外演習に参加するため、嘉手納基地を中継地として飛来したと説明しており、近日中に離陸するとみられる。
 當山町長は「他の機体にも及ぶ問題があるかもしれないから飛行停止するのであり、別部隊だからというのは理由にならない。住民に対して無神経な態度だ」と話した。三連協は6日にも沖縄防衛局など関係機関を訪れて抗議する方針だ。
 県は5日、同基地に対し、再発防止策が講じられるまでF15の飛行をやめるよう要請した。嘉手納町議会(徳里直樹議長)は6日の本会議で事故に対する抗議決議と意見書を採決する。
 6日、7日の両日は県立高校入試が予定されているが、同基地は「試験期間中は静かな時間を確保する」とした。