オニヒトデ対策で協力 「サンゴの日」県と豪研究所


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オニヒトデ研究の協定覚書に調印した県の當間秀史環境生活部長(左)と豪海洋科学研究所のジェイミー・オリバー研究所長=5日、県庁

 サンゴ食害により生態系を破壊するオニヒトデの大量発生という共通課題の対策に取り組もうと、県とオーストラリア海洋科学研究所によるオニヒトデ研究および総合的対策に関するパートナーシップ協定覚書調印式が「サンゴの日」の5日、県庁で開かれた。

県が進めるオニヒトデ総合対策事業の中で2014年度は人材交流や情報交換から開始し、大量発生の仕組み解明や効果的駆除方法などについて共同研究や調査を通じ、対策につなげていく。
 當間秀史環境生活部長と同研究所のジェイミー・オリバー研究部長が調印した。リタ・シャッフルケ研究リーダーも同席した。當間部長は「これまでは大量発生時の駆除など対処療法だけだったが、オニヒトデの研究を加速させるよう積極的に意見交換したい」と話した。オーストラリアにある世界最大のサンゴ礁、グレートバリアリーフでのオニヒトデによるサンゴ食害の現状を伝えたオリバー氏は「建設的な協力で沖縄の大事なサンゴ礁を守っていけたらいい」と語った。
英文へ→Okinawa to take measures against crown-of-thorns starfish outbreaks with an Australian research institute