国内女子プロゴルフツアーの今季開幕戦となる第27回ダイキンオーキッドレディストーナメントが7日に南城市の琉球GC(6473ヤード、パー72)で始まる。5日は米ツアーに参戦している宮里美香、上原彩子らが練習ラウンドを行い、最終調整に汗を流した。大会には県勢14人が出場。前夜祭が那覇市のANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービューであり、地元での試合に懸ける意気込みを語った。
宮里美香/故郷で「成長見せる」
米ツアーで挑戦を続ける宮里美香は、2日までシンガポールであった試合からの転戦となる。この試合、4バーディー、1ボギーで回った第3日について「やっと自分のゴルフが出始めた。いい感触がつかめた」と振り返り、自信につながったようだ。
連戦となるが「楽しみにしていた」という故郷での国内開幕戦。「調子は悪くない」と笑顔を見せ、上り調子の中で迎える。
練習ラウンドでは、コースを見ながら、フェアウエー、ラフと芝の感触を確かめた。1年ぶりに回ったコースの印象について「風が強い」と語り、芝は「読みが難しい部分がある」と話した。
昨年は10月の日本女子オープンで3年ぶり2度目の優勝を果たした。だが、ダイキンでは2004年、中学生の時に8位に入ったのが最高の成績。「プロになって、なかなか思うような成績を残せていないが、ことしは優勝争いをしたい」と意気込む。
現在、軸足は米ツアーに置く。「メジャー制覇が一番大きな目標」と話し、そこに向け「照準を合わせ、どうモチベーションを上げていくか」を課題としている。地元での大会に「しっかり成長した姿を見せたい。アグレッシブ(積極的)なプレーを見てほしい」と力を込めた。(宮里努)
上原美希/上々の仕上がり
昨年は初日を4位、2日目も3位と優勝争いに絡んだが、最終日に崩れ、39位と涙をのんだ上原美希。「良い位置につけていたのに、もったいなかった」と苦い思い出を振り返る。
それでも昨季国内ツアーをフル参戦した経験は、上原にとって大きな経験となった。2年間かけて練習してきたアプローチやパターにさらに磨きをかけ「良い感じに仕上がっている」と手応えは十分。
会場となっている琉球GCはプロ入り前にアルバイトをしていた経験があり、帰省した昨年末から今大会に向けて練習を重ねてきた。
人一倍悔しい思いをしただけに、上位進出に懸ける思いは誰よりも大きい。「ことしこそは優勝を目指したい」と静かに闘志を燃やした。