植物工場、わさび菜など出荷 おおぎみファーム本格稼働


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
工場で育てたわさび菜を収穫する従業員=5日、大宜味村結の浜のおおぎみファーム工場

 【大宜味】リーフレタスなどの野菜を生産・販売する県内最大規模の植物工場「おおぎみファーム」(大宜味村、渕上浩一社長)は3日から商品の出荷を始めた。居酒屋やホテルなどの飲食店から注文や契約が増えている。

1日に1500株の生産が可能で、初年度の売り上げは1億円を目指す。
 現在水耕のプランターが本格稼働している。22度と低温に設定した1階では、リーフレタスやわさび菜など10種類を栽培。25度と熱帯気候に合わせた2階の部屋では、ハンダマなどの島野菜からルッコラなど10種類を育てる。ルッコラは大宜味の水が影響したのか味が濃いという。
 渕上社長は「野菜の形を細かくコントロールできるのが利点。水に直接浸さずにスポンジから給水していることで、枯れも少なく味もいい」と話す。
 飲食店からの受注生産も受け付けており、今後も注文に応じて野菜の種類を増やしていく予定だ。渕上社長は「沖縄では手に入らない野菜の入手に困っている店主さんが多い。諦めているレシピが実現できることで貢献したい」と話した。