ぬくもり届けたい 岩手の小学校にマフラー


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夜なべして編んだマフラーと黒糖を手にする伊良波長寿会のメンバー=4日、豊見城市の伊良波公民館

 【豊見城】被災地の子どもたちに笑顔を―。東日本大震災から3年を前に、豊見城市伊良波長寿会(大城隆会長)の有志が4日、岩手県宮古市の3小学校の児童に手製のマフラーと黒糖を送った。

 震災直後も義援金を贈るなど各自が支援を行ってきたが、報道などで被災地の復興が進まない現状を見聞きし、シニア世代ができる支援をと考え、大城キク子さん(73)が呼び掛けた。昨年末から70代の女性メンバーが夜なべをしながらマフラー作りに取り組んだ。
 有志らの取り組みに賛同し、長寿会のメンバーも寄付し、マフラー105枚と共に黒糖150袋も贈ることになった。
 市内在住で、被災地でのボランティア経験のある知人を通し、岩手県宮古市の重茂(おもえ)、鵜磯(ういそ)、千鶏(ちけい)の3小学校に寄贈する。
 大城さんは「いつも身に着けてもらい、温かい気持ちになってほしいとマフラーを編んだ。喜んでもらえたらうれしい」と話し、「抜けられないトンネルはない。夢と希望を持ち、一生懸命勉強してほしい」と被災地の子どもたちにエールを送った。