浦添市議会 教育長の辞職勧告を可決


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 【浦添】浦添市の2014年度予算案に対する市教育委員会の意見書について、正式な手続きを経ずに差し替えたとして、池原寛安教育長に対する辞職勧告決議案が7日、浦添市議会(又吉正信議長)に議員提案された。決議案は同日の本会議で採決され、賛成14、反対12の賛成多数で可決した。決議には法的な拘束力はないが、松本哲治市長、池原教育長共に辞職は否定し、「何らかの処分を受けるつもりだ」と述べた。

 決議では「教育長の行為は公文書の改ざんであり、公僕としてあるまじき行為で看過できない」と批判。池原教育長は中学校3年生を対象にした給食費無料化について、反対する意向を示した意見書の文言を「了承することはできない」との表現から、「特段の配慮をお願いする」と、市教委の正式な合意を得ずに書き換え、市長部局へ提出していた。松本市長は「任命権者である私にも責任がある。できるだけ早く決めたい」とし、自身も何らかの処分を受ける意向を示した。
 決議案の議員提案をめぐって、6日の市議会は、決議案に賛成する議員と、反対する議員の双方が断続的に休憩を求めるなど、同日午後5時半ごろから空転。議長の議事進行への反発もあり、6日は本会議は再開されず、7日午前0時で流会となった。