辺野古配備は58機 防衛政務官、外来輸送機も想定


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 【東京】若宮健嗣防衛政務官は7日の衆院外務委員会で、有事や緊急時の米軍普天間飛行場代替基地の使用の在り方について「緊急時(の増援部隊の受け入れ)は宮崎県の新田原基地、福岡県の築城基地に移転することになっている」とした上で「さまざまの対応が想定され、仮定の話は差し控える」と述べた。共産党の笠井亮氏への答弁。

 若宮氏は代替基地に配備される米軍機について、KC130空中給油機を除く普天間常駐のMV22オスプレイなど6機種58機になるとの認識を示し、米側からは普天間所属以外では輸送機の飛来を想定していると説明があったとした。有事の際にオスプレイが増派される可能性については「現在のところはそういった情報は全く得ていない」と述べるにとどめた。
 2006年の米軍再編合意では普天間の緊急時(有事)の代替施設は新田原、築城の両航空自衛隊基地にすると規定。ただ1996年に朝鮮半島の有事などに備えて策定された普天間飛行場の使用計画では、米軍はKC130空中給油機を含む常駐約70機に加え、約230機を順次増派し、計300機で作戦を遂行するとしている。
 代替施設の性格については、米軍ほか国連軍も活用できる「朝鮮紛争への発進地」と表現し、代替施設が有事基地になりかねないとの疑念がくすぶっている。