比嘉真美子 3打差9位 ダイキン女子ゴルフ第2日


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 国内女子ゴルフ開幕戦のダイキンオーキッドレディス第2日は8日、琉球GC(6473ヤード、パー72)で行い、5位で出た森田理香子と笠りつ子が、ともに4バーディー、1ボギーの69で回り、通算5アンダーの139で首位に並んだ。

前日首位のイ・ボミ(韓国)は73とスコアを落とし、69で回った三塚優子、71の李知姫(韓国)と、首位と1打差の3位。さらに1打差の6位に横峯さくらと斉藤愛璃、O・サタヤ(タイ)が続いた。県勢は過去最多の8人(これまでは2010、13年の6人)が予選突破。71で回った比嘉真美子が、首位と3打差の9位につけた。同5打差の16位にはアマチュアの新垣比菜や宮里美香、新崎弥生が並んだ。上原彩子は24位、大城さつき、山城奈々は31位、アマチュアの伊波杏莉は39位。通算4オーバーまでの61人が9日の決勝ラウンドに進んだ。(出場107選手=アマ4、曇り、気温15・5度、東南東の風11・1メートル、観衆3887人)

◆攻撃的に悪天候攻略 底力見せ優勝戦線/比嘉真
 前日より悪化した天候が多くの選手を苦しめる中、比嘉真美子はスコアを一つ伸ばして2アンダー。飛ばし屋らしい攻撃的なゴルフを展開し、トップを3打差で追う優勝戦線に踏みとどまった。
 芝目が複雑な上、傾斜との計算も求められる難しいグリーン。1日目を終え「3~4メートルのバーディーチャンスが簡単に入るわけじゃない。できるだけチャンスにつけたい」と語っていた。その本領を発揮したのは4バーディーを奪った前半だ。パー3の3番は強い向かい風のティーショットを2メートルほどに寄せ、続く4番はバンカーからリカバリー。7番、9番はピンそばにつけてきっちりバーディーパットを沈めた。
 後半は「急な雨や突風。自然に惑わされた」というように、我慢を強いられた。たたきつけるような雨と強い向かい風に襲われた10番でいきなりのボギー。カップに嫌われる惜しい場面も重なった。集中力が切れてもおかしくなかったが、最終18番をバーディーで締めるなど底力を見せた。
 「前半と後半で調子自体は変わらなかった。残念さや悔しいという気持ちはない」とさばさばと振り返った比嘉。常に安定して上位に付け、ついて回るギャラリーも増えてきた。「3打差は(優勝を狙う)許容範囲。最後まで諦めず、3日間で1番良かったと思えるプレーをしたい」。県勢10年ぶりの頂点も視界に、強気を貫く。
(大城周子)

◆じわり上昇、新垣16位 連続ベストアマ視界
 中学生の新垣比菜がアマトップで2年連続の決勝ラウンドへ進出した。連続ベストアマへも大きく前進し、5打差で首位を追い掛ける。
 この日1バーディー、1ボギーのイーブンパー。風が強く、雨脚も時折強まる難しい条件の中で、しっかりスコアをまとめ、21位から16位へ順位を上げた。
 前半は8ホール連続でパーセーブ。「セカンドショットでミスが多かったが、しっかりパターで沈めた」。9番(パー4)で、およそ7メートルのバーディーパットを決め、一つスコアを伸ばして折り返した。
 後半は出だしの10番(パー4)3打目で約1メートルに寄せたが、パットが入らず、ボギーでスタート。前半は好調だったパットが「微妙な距離で入らないことが多かった」。それでも11番から18番まで、全てパープレーで切り抜けた。
 「前半にパーセーブが結構できた」ことには納得の顔だったが、「セカンドショットの調子が良くなかった」ことには不満も残った。最終18番で約1メートルのバーディーチャンスを逃すなど、目指したアンダーパーで回れなかったことには「悔しい」と振り返った。
 最終日は「スコアをとにかく伸ばすことが目標。バーディーをたくさん取れるよう頑張りたい」。15歳がプロに肩を並べ、力強く上位へ挑む。
(宮里努)

7番 バーディーパットを決める比嘉真美子=8日、琉球GC(大城周子撮影)
17番 バンカーショットを打つ新垣比菜(桑原晶子撮影)